高齢者こそ本を読むのがおすすめ?読書が脳にもたらす効果とメリット

読書

読書が習慣になっている高齢者の方もいらっしゃれば、そうでない方もいらっしゃるでしょう。

しかし読書をすることで脳に様々な良い影響を与えるというメリットがあるので、高齢者の方こそ読書をすることをおすすめします。

この記事では、高齢者に読書をおすすめしたい理由と、読書を習慣にすることのメリットについて解説していきます。

読書は脳にいいって本当?

読書は脳に良い影響を与えます。

読書をしながら脳をスキャンする実験を行ったところ、文章で表現されている情景、音、におい、味などを想像する時に、大脳のそれぞれの五感をつかさどる部分が活性化するという結果になりました。

つまり、想像しながら読書をすると実際にそれらを経験しているかのような働きを大脳が見せるということです。

この現象はテレビを見ている時やゲームをしている時は起こらず、文章から自由に想像することができる読書時のみに見られるため、読書は脳に良く活性化を促すと言えます。

認知症の予防にもつながる

読書をしている時は集中力や記憶力といった認知機能の大部分が働きます。

したがって、読書で認知機能を鍛えることは認知機能低下の防止となり、認知症の予防につながると言えます。

実際に、読書を習慣にしている高齢者は認知症の発症率が低いというデータが出ています。

米ラッシュ大学のロバート・ウィルソン博士によれば、高齢者が読書をすると精神的退化を32%遅らせ、反対に脳を使わなかった場合は精神的退化が48%加速するとのことです。

また、カリフォルニア大学バークレー校の研究によって、脳を継続的に刺激することで認知症の原因となる物質、ベータアミロイドの形成を抑えることが可能であることがわかりました。

読書=孤独は間違い!高齢者こそ本を読むのがおすすめな理由

読書は個人で行うもので室内でもできてしまう趣味なので、高齢者には他の趣味の方が適していると思っていませんか。

読書は多くの可能性を秘めている趣味であり、高齢者こそ読書をした方がいいと言えます。

高齢者の方が読書をすることで得られるメリットについてお話しします。

人との交流が生まれる

読書をすることのメリットの一つは、人との交流につながることです。

高齢者になって足腰が弱くなると、家に引きこもりがちになってしまう方もいらっしゃるでしょう。

しかし、読書をするために図書館に通う、地域の読書会に参加するといった行動により読書仲間ができます。

読書仲間と面白かった本をシェアする、感動したところについて話し合うといった楽しみ方も可能になり、読書にも張り合いが出てきます。

話題作の本を読めば、孫と話すきっかけにもなるかもしれませんね。

ストレス解消となる

読書は脳をリラックスさせストレスを解消させる効果があります。

英サセックス大学の研究で、本を開いてページをめくり始めてからの6分間でストレスが3分の2以上軽減されることがわかったため、もっとも効果的なストレス解消法は読書であると言えます。

これは読書に集中することによって脳がリラックスし心拍が穏やかになるので、筋肉の緊張もほぐれるからであると考えられます。

ストレスの発散方法には散歩をする、コーヒーや紅茶を飲む、音楽を聴くなど様々なものがありますが、読書で軽減されるストレスの割合は他のリラックス方法で軽減されるそれよりもはるかに多いそうです。

安眠へと導いてくれる

本を読んでいるとなぜか眠くなってしまい、いつの間にか寝ていたという経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。

この現象は単に本が苦手だからという理由で起こるわけではありません。

専門家によると、本を読むことで心がリラックスするため自然に目が閉じ、スムーズに眠りにつくことができるとのことです。

しかしこれはあくまで紙媒体の読書の場合です。

近年ではスマホやタブレット、PCで本を手軽に読めるようになりましたが、デジタル機器の画面から発せられるブルーライトは人を眠りに誘うホルモンであるメラトニンの分泌量を低下させます。

睡眠前にブルーライトを浴びると脳が昼間であると錯覚してしまうためです。

また、明るすぎる照明器具なども安眠の妨げになるので注意しましょう。

読書がしやすく且つ睡眠の質に悪影響を及ぼさない読書灯の利用もおすすめです。

効果的な読書の方法は?

効果的な読書の方法は?
もともと読書が好きで長時間本を読むことが苦にならない方は、既に読書の習慣がついているかもしれませんが、あまり読書をしてこなかった方や苦手意識がある方は、読書を習慣にするのは難しいと感じてしまうかもしれません。

そんな方におすすめしたい読書を習慣にする方法は、1日のどこかに読書の時間をスケジュールすることです。

例えば「1日1回、寝る前の30分は読書をする」というように毎日の予定として組み込みそれを実行し続けることで習慣になります。

読書を続けるポイントは、話題になっているから、他人に勧められたからといって興味のない本を無理に読まないようにすること。

自分が読みたいと思える本を読むことで、副交感神経が優位になってリラックス状態になり、脳へ良い効果をもたらします。

一冊の本をきっかけに、活動の幅を広げよう

これまで読書が脳に与える良い影響についてお話ししてきました。

読書には認知症を予防する、ストレスを解消する、睡眠の質を向上するといった効果があるのでぜひ習慣にしてみてください。

図書館の利用や地域の読書会への参加によって読書活動の幅を広げてみましょう。

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